先日、自宅から近くの東京大学安田講堂にて行われた日本スウェーデン歯科学会に参加してまいりました。アメリカ歯周病学会の歯周病専門医として常に気になるところの欧州スウェーデンの歯科の現在はどうなっているのだろう。東京医科歯科大学の歯周病科に在籍していた頃はイエテボリ大学の論文をよく読んでいたものでまたアップデートが必要だなと考えていたところでした。メンテナンスをメインに考えを発展させてきたというイメージの強いイエテボリ大学ですが、昨今、予防歯科の概念を作り上げたと行っても過言ではありません。当院では予防歯科のコンセプトは非常に重要であると結論としてありまして、アメリカ歯周病学会の歯周病専門医としてとの考えと、この予防歯科をうまく融合できないかと思っておりました。まずは小さな虫歯を可能な限り小さく取り除くカリオロジーといいう考え方を積極的に取り入れようと考えております。

こんなことが実現するのもスウェーデンの税制のおかげなのですが、日本にも優れたこの歯科事情を取り入れたいですね。今回の会では、AI技術による歯科治療の技術革新もテーマとなっていて、アンチエイジングが個人的に非常に気になりました。自身の免疫機能を発揮させて、全身の健康から見直すようです。健康寿命をもっと伸ばすという希望に満ちた内容でしたが、新しいものには必ず批判的な目を必要ですので、希望を持って進んでいくのみです。